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気付いたら23歳(遠い目
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今は昔、天馬の君と申す人おはしましけり。
父君聞こえし歌詠みなれど御歌のことしたまはず
弓馬のことのみめづるによりて人々天馬の君と申しけり
としごろ官低くあれど、内大臣ことにひきたちたまへば頭中将とておはします
行幸にしたがひ吉野にくだりしをり、花のいとめでたきころなり
帝いみじく感ぜられ歌詠ませたまふに、君わりのうせむかたなく思さり
内大臣が継子にて枯葉殿と申す弁中将の才事さまざますぐれさせたまふに図るも
「あなわりな、優なる歌詠みになにかいわんや」と戯れらるのみ
君のいみじく惑はれたまふさまを、枯葉殿さすがにあはれと思すべし
うち笑みて「思ふまま詠むに如かず」となだめたまへり

見渡せば 目を射るばかり 花盛り
散るといへども 色ぞの残れる

けしうはあらぬもののなべての歌と言うべきものなり。
しかれども、君のすなほなる御気性を帝いとめずらしと思され大御酒たびけり
枯葉殿、得意さまにておはす

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

内大臣→司令
天馬の君→ディム
枯葉殿→カーレル
みたいな感じです、はい。
それがやりたかっただけですよ。
軍記物だと、いつもと内容変わらないからね。
ちょっと歌物語風にしてみたり・・・。

優れた歌詠みの子として生まれたディムロスですが、
歌なんか放っておいて武道ばっかやってるわけです。
リトラーはそのディムロスを引き立ててくれて頭中将に昇進。
ある時、天皇が吉野に行く時、桜が綺麗な頃で、
感動した天皇が周りの者に歌を詠ませるんだけれど、ディムロスは歌が苦手。
困ったなぁってことで、芸事が得意なカーレル(内大臣の養子)に相談したら、
「やですねぇ、歌上手な人に言う事なんかないですよ」と冗談を言われた。
しかし、ディムロスが本気で困ってるから「思ったとおりに詠めば良いんですよ」と宥める。
悪くはないものの並レベルの歌をディムロスは詠んだ訳ですが、
帝はそんなディムロスの素直な性格が気に入って、お酒を下さりました。
カーレルはその様子を見ながら「ほらね」みたいな顔をしてました。

みたいな話です。
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