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気付いたら23歳(遠い目
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夢のない夢小説。

覚えのない部屋で目覚める主人公。イクティノスが枕元にいて「おはよう、フェルプス君」ってスパイ大作戦から引用した冗談を言う。情報部に拉致されて監禁された事が分かる。覚えがない主人公にイクティノスが「例の件についてどこまで知ってるんですか?」と問う。 勿論主人公は何も答えられない。知らないの一点張り。「素直に話してもらえないと乱暴な手を使わざるを得なくなります」と言い残して席を外すイクティノス。

拷問を受ける主人公。拷問は適切なのが思いつかなかった。直接痛い感じよりメンタルに来る系が良いんだけどね。たまにイクティノスがやってきてお茶を飲む時間があり、その時だけ心が落ち着く。そうやって心の隙を作る作戦だと分かりつつもだんだんイクティノスに心を許す主人公。昼も夜もなく続く拷問に日にちの感覚が狂う。精神的にぎりぎりになった頃、変化が生じる。

イクティノスがそっと救出計画について書かれたメモを渡してくるようになったのだ。救出を信じ、イクティノスに勇気付けられ、拷問に耐える主人公。ある時、特殊部隊が突入して主人公を救出する。特殊部隊の兵士が問う「無事で良かった。しかし、あんた、何でこんなことに?」勿論、主人公は「分からない」としか答えられない。

舌打ちする兵士が「少将、これでもだめなようです。」 イクティノスが部屋に入ってきて「頑固な人ですね」と笑う。救出作戦が狂言だと気付く主人公。助かったと思って緊張の糸が切れてしまったためガタガタと震え、泣き出す。「仕方ありませんね。もう少し続けましょう。」とイクティノスが笑い、主人公は意識を失う。

目が覚める。最初に目覚めた時と同じ風景。「おはよう、フェルプス君。」と声がかかる。怯える主人公にいくつか簡単な問い掛けをし、正気であることを確認するとイクティノスは満足げに頷く。

イクティノス「貴方はテストに合格しました。情報部へようこそ。」




無限ループで終わらせるかなぁ、とも思ったけど、そうなっちゃうと夢がないからね。まぁ、終わらせるも何も書けなかったんだから意味がないんですけどね。雰囲気だけ味わっていただけたらと思いまして・・・。
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