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気付いたら23歳(遠い目
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テスト前ですが、夏の芝居の稽古をしてきました。
演目はチェーホフの「桜の園」を原作にした「プロセス」。
8月22日から24日に5回公演。
場所は高円寺の明石スタジオです。
頑張るよ。

さて、夏ですね。
東京はヒートアイランドも相まって大変な暑さです。
夏と言えば高校野球と受験勉強。
高校球児と受験生諸君は後悔がないよう、全力を尽くして下さいね。
それと手紙好きな私は暑中見舞いも大事な要素。
あー、絵描きさんは暑中見舞い企画とか出来て良いなぁ。

生活バランスが大変なことに。
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メキシコ人が教えるスペイン語演習のテスト。
難し過ぎて、皆が玉砕。
ま、やばい先生だとは聞いてましたからね。
準備はバッチリですよ。











テスト後、用意していたテキーラ(メキシコ産)で乾杯。
平日の14時、アルコール度数40の酒を飲む大学生。
ちなみに首謀者は私です。
ダメ学生の筆頭が私です。

てか、誰か叱って下さい。
新作集を更新。
イマニグス攻防戦って言う何か戦ってる小説をUP。
結構イクティはメンタルが弱くて、優しい人を見つけると付いて行っちゃうタイプ。
ディムロスは若い割にしっかりしてるな。
イマニグスは東京都の杉並区を後ろから読んだだけ。あはは。
部隊名のハインケルはユンカースと一緒で第3帝国の航空機メーカー。
元老院派は連合国側の航空機メーカーでも良かったかな。
グラマンとかはアメリカ機の代名詞みたいな感じだし語感も良かったな。

今回参考の為にドイツ版のスターリングラードって映画を見ました。
市街地戦ってのが説得力を持って伝わってくるよ。
youtubeにあったと思うので良かったらどうぞ。
ドイツ語だから言葉分からないけど。
スペイン語の勉強も兼ねてスペイン内戦の映画とか見ようかなぁ。

The quiz show ってドラマが深夜やってた。
主役は片桐仁だぜ、やっほー。
HPでバックナンバー見られるみたいだから是非。
しっかし、片桐は何をやっても片桐だなぁ。
初回のゲストは山本耕史で、僕が好きな俳優ですよ。
いやー、偶然見て良かった。

明日は日曜だけれど7時起き。大変。
御米を研いで寝ます。
「眠れない夜なんてない」

前作の「砂と兵隊」から、随分と久々の新作。
「衰え」と「夢」と「外籠もり」の話って言えば良いのかな?
まぁ、「テーマ」と言うのは何かアレだけど。
今回もイデオローグ性は抜群で、バリバリの現代口語演劇。
でも、舞台自体は何だか年々アクティブになってる気がする。
岡田利規や前田司郎への反撃的なものかな?
で、あと驚くぐらい分かりやすく心理描写をしていた気がする。
「打倒チェルフィッチュで」とか「そこは五反田団になりきれない感じで」とか、
演出ノートに読者サービスを書いてた。
でも、あながち奇をてらった冗談でもない気がする。
出たての頃みたいに旧体制を攻撃する形ではなくなった。
今、平田オリザが戦う相手は彼の影響を受けた次の世代へと移っている。

みたいな?(笑)
むしゃむしゃしてやった後悔はしてない。
旧作品を加筆。
先生×生徒。

「赤三つってのは凄いなぁ。」

返って来た俺のテストを眺めながら、この男は呟く。
授業中、色々と有意義に過ごしていたお陰で俺の答案は悲惨だった。
いや、逆に荒涼として清々しいぐらいだ。
答案用紙から顔を上げた奴は目の前で不貞腐れる俺を見る。
苦笑いと、呆れの表情。

「三年になる気あんの?」

随分と砕けた口調で紫色の煙を吐いた。
この男は、煙草吸いながら生徒と面談する不良教師。
で、俺は不良教師のクラスのダメ学生。
基本的に授業中は睡眠時間。

「良く寝てたらしいじゃん。」
「別にいいだろ。」
「ま、寝る子は育つってな。」

カラカラとこの男は笑い、俺の頭をポンポンと撫でた。
大学出て二年も経っていない、つまり六歳しか違わない。
なのに、この態度。
癪になって手を振り払う。

「カリカリすんなよ、流行のキレる子供か?」
「神経逆撫でしてんの誰だよ。」
「出来てんのは地理だけかぁ。」
「話聞け。」

俺の話なんか聞かず、成績表を見つつ得意げなこの男。
理由は知っている。
何故って、地理を教えてるのがこの男だからだ。

確かに地理のテストだけは良く出来た。
その理由も知ってる。
何故って、地理を教えてるのがこの男だからだ。

「少しは勉強した方が良いぜ?」
「ほっとけ。」

目を合わさないままで呟く。
こいつとこんなに話したのは久々かな。
授業サボって屋上で寝てた時もこんなだった。
案外マメだから問題児の世話を焼くんだ。
不良教師の癖に。

「毎度手掛かる奴だな。」

と言うほど面倒そうじゃないから、構われるのは悪い気がしない。
「最近授業出てるな。熱でもあるのか?」とか。
「寝るのは出席とってからにしとけよ。」とか。
妙に親しげに話しかけられるのは、嫌じゃなかった。
結構良い奴だなって、そう思った。

「進級させて欲しいんじゃねぇの?」
「別に、どっちでも良いし。」

勉強は嫌いだ。
こいつの授業は一字一句逃さず聞いてる癖に。
地理が好きなわけじゃない。
基本的に勉強なんてものは皆嫌いだ。
でも、消去法で行くと地理になる。
それも高校に入ってからだが。

「おーっ、字まで違うな。」

国語と地理の答案とを見比べてはしゃぐ奴。
元々、丁寧に書けば字は上手い方だ。
科目によって書く字の丁寧さが違うのに気付いたのは最近。
でも、今回は自覚的に綺麗な字を書いた。
多分、こうまですれば気が付くと思った。
気が付いて、距離を取ってくれれば諦めもついた。
なのに、この男は一向に変わる気配が無い。
今まで通り、親しげで嫌な顔しつつ俺の世話を焼く。

「まっ、素行も悪くないしなぁ、俺の指導のお蔭で。」
「ちーげよ。」
「進級させてやっても良いんだけど。」

腹立つな。
俺の気持ちを薄々分かっている癖に、全然気にしない。
さっきから二人きりで、俺はこんなにドキドキしてるのに。
そんな気持ちを踏み躙るように、さっさと切り上げようとしている。

「つーわけでさ、先生に言う事ないか?」

不良教師はさっさと俺に「進級させて下さい」と言わせたいらしい。
妙に馴れ馴れしく接してくる癖に、素っ気無い仕事ぶりがムカつく。
もうちょっと面倒臭い生徒になってやる。

「ねーし。」
「お前なぁ。留年させたら俺も面倒なんだぞ。」

この男の都合など知ったことじゃない。
俺にも俺なりの都合があるんだ。
目を合わさないように窓の外を見た。
二月の寒空の向こうに夕日が沈もうとしている。
夕焼けの綺麗な日の翌日は晴れだ、と聞いたことがある。
俺が聞いてたんだから、多分この男の話だったと思う。

「明日休みだし、早く帰りたくないわけ?」

明日は休み。
月曜も休みだから三連休だ。
こいつ、どっか出かけたりするのかな。
・・・・・・女とでも。 

「別に。あんただろ?」
「俺?」
「女とでも出掛けんじゃねーの?」

俺の問いかけに、この男は笑い出す。
何が可笑しかったか知らないが、俺はまた腹が立った。
何だかとても馬鹿にされたような気がして。

「何が可笑しいんだよ。」
「別に。」
「腹立つんだけど。」
「あー、悪い悪い。つーかさ。」
「あん?」
「俺独り身だし。」

なおも可笑しそうに笑う。
ワケ分かんねえよ、アンタ。

「高校生だねぇ。」
「は?」
「恋バナつーの?好きじゃん、お前ら。」
「別に、俺は・・・。」
「違うのか?」
「アンタでも恋愛とかすんのかなって。」
「へー。」
「つーか、アンタの好みってどんななワケ?」

別にこの男の好みになれる訳でもないが。
でも参考ぐらいにはなるかもしれないと言う打算と共に。
何か頭悪い女みたいな事考えてるな、俺。

「絶対好みにうるさいだろ、アンタ。」
「好みねぇ。どうかなぁ。」

好み、と言う言葉に彼はククッと笑いを漏らす。
そして、手を顎に当てて作ったような思案顔になる。
それを見詰めていると、突然彼がこちらを向いた。

「歳下で・・・。」
「ロリコン?」
「あと、少し生意気なぐらいで。」
「へー。」
「健康的で、目が大きくて。」

堰を切ったかのように、この男の口から言葉が溢れ出す。
アバウトな線を予想していた俺は、細かい注文が並んで驚きを隠せない。
そんな俺を尻目に言葉は続く。

「態度が分かり易過ぎるくせに意気地なしで、問題児で、赤点を三つも取って、俺の科目だけ出来る奴とか。」

俺の思考は止まった。
この男は何が言いたいんだ?
さっきから浮かべてるこの笑みは何だ?

「俺に何か言うことない?」

笑みが消え、突然真面目な顔になる。
いつもヘラヘラしているこの男には珍しい。
思わず、胸が高鳴る。
そして、自然に言葉が出てきてしまった。

「・・・・・好き、です。」

俺をじっと見詰めて、この男が黙る。
言ってしまって、俺は心音が頭に響くほど緊張した。
と共に、強烈な後悔に襲われた。
この男は一言も発さない。
どうしよう、顔が熱い。

「明日は暇か?」
「?」
「暇か?」

ワケも分からぬまま、一つ頷く。
どういうつもりなのだろう。

「九時半に駅な。」
「は?」
「援交にならない範囲で奢ってやるから。」

そう言ったかと思うと、この男は席を立つ。
くしゃくしゃっと俺の頭を撫でて、部屋を出て行ってしまった。

「・・・・・・う、わー。」

残された俺。
日はもう沈んでて、辺りは真っ暗だった。
早く帰らなきゃと思うのに、暫く動く事なんか出来なかった。

おわり。
後々「好みを聞く所のリアリティーが・・・」とか自分の作品に文句をつける私です。
ファンタジーとリアリティーのバランスが難しいよね。
当然だけどファンタジー成分はないとつまらないんだ。
でも、リアルさがないと冷めるって言うかさ。説得力、みたいな?
第一作を書くのは劇作家で、加筆修正するのは演出家のような気持ち。
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