気付いたら23歳(遠い目
SSを書いたんだ。
登場人物
黒田都-Miyako Kuroda:黒縁眼鏡のヘタレ従順ワンコ
赤城神‐Miya Akashiro:赤縁眼鏡のフェロモン兄さん
以上、いずれも友人談。
僕は「フェロモン兄さん」なんて単語使えませんwww
追加人物
桜井康太郎‐Kotaro Sakurai:両目2.0、都の幼馴染。活発。
お話は康太郎視点で行きます。
都と康太郎は高一で、神さんは高三です。
・・・・・・・・・・・・・・・
夏休みの終わり頃、近所で何度も妙な男を見た。そいつと都が歩いてる所も見た。・・・・・・・・手を繋いでるところも。
新学期、9月2日、昼休み。
先生が出て行くか行かないかぐらいの所で、俺は教室を飛び出した。急いでも仕方ないのかもしれないけれど、急いで都に確かめなきゃならないことがあるんだ。昨日は始業式の後、新学期の準備やら何やらでチャンスがなかったけど今日こそは。
都の行動パターンは完璧にインプットされてるから、今どこにいるかなんて考えるまでもない。月曜日はおばさん夜勤だった筈だから、都は今日弁当がなくて学食へ行くはず。学食で待ち伏せても良いんだけど見逃すリスクを考えるたら、都が自分の教室を出る前に捕まるのが確実だ。
「おーい、みや・・・。」
教室のドアをがらっと開けながら名前を呼ぶが、語尾は喉から出てこなかった。教室の空気はいつもと違って、昼時の賑やかさの中にどこか周囲を伺うような緊張感があった。確かに都はいた、想定通りだ。で、あいつもいた、予想外だ。いかにも俺らと毛色が違う感じのそいつは都の頭を撫でていた所だった。その手付きが何となく・・・むかつく。
「あ、こう・・・ちゃん。」
頭を撫でられて困ったような顔をしながら頬を紅く染めていた都がこっちを向いて俺を呼ぶ。・・・その、まずいところを見られたって感じのばつの悪い顔すんなよ。てか、ばつが悪いような事を昼間の学校ですんなよ!いや、夜でもだけど!都の頭に手を置いたそいつがこっちを振り返って薄く笑った。うわー、このイケメン腹立つんですけど。何か良く分かんないけどムカつく。
「あの、ここ一年の教室っすけど。」
「こっ、こうちゃんっ。」
歩み寄って、見上げて、その赤縁眼鏡の色男に吐き捨ててやった。都が慌てて俺を制止しようとするが動けないらしい。・・・うわー、頭撫でられて骨抜きの腰砕けかよ。弁当食ってる奴等がチラチラこっちを見てる。見るんじゃねぇ。こんなのに頭撫でられてる都を見るな。
「都から離れません?困ってるみたいなんで。」
「ふーん。」
初めて俺の言葉に反応した奴の右手が都の髪を梳きながら滑って行って、耳の裏を掠めて時、都の体がビクッと跳ねて、教室が息を飲んだ。この色男許せねぇ。猫をあやす時みたいに顎の下を擽りながら、そいつはまた口を開いた。
「こうちゃんがこう言ってるけど、どう?」
「え、あのっ、僕は・・・その・・・・・。」
「・・・・・。」
こうちゃんって呼ぶなよとか思う間もなく見るにも聞くにも耐えなくなった。そいつの手を払って割って入って都を庇う。都はまだぼーっとした顔して俺とそいつを交互に見てた。そんな都にも腹が立つけど、やっぱりこいつが一番ムカつく。見上げて、改めて睨みつけると、払った手をパタパタしながら俺を見下ろした。
「お前、面白いな。」
フッと一瞬凄く優しい笑顔で俺を見た。
・・・・・・え、わ、何これ。「見ちゃった」みたいな感じがして、赤縁眼鏡の奥の黒い瞳に吸い込まれるみたいに息が詰まって、身体の力が抜ける感じがした。思わず、崩れるみたいに後ずさって、都が座ってた椅子にぶつかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・!?
正気に戻って、ハッと息をつく。奴の表情はもう余裕の薄笑いに戻ってて、ムカつきが倍増する。ムカつくムカつくムカつく。自分にもムカついて唇を噛みながら都の手を取る。
「都、飯!」
足元が覚束無い都を気にする余裕もなく、そいつを突き飛ばすみたいにどかして、急いで教室を出た。都は何か言ってたみたいだったけど全然耳に入らなくて、自分の心臓が鳴るのがうるさくて、それを消すみたいに床を踏みしめて足音を鳴らしながら走った。
・・・すげーカッコ良かった。
ムカつく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大事なのは勢いです。
康太郎視点で辱められる黒ちゃんを書きたかったんだよ。
なかなか上手くいかねーな。
フェロモン兄さんってのが僕の中では初挑戦で、良い経験だった。
登場人物
黒田都-Miyako Kuroda:黒縁眼鏡のヘタレ従順ワンコ
赤城神‐Miya Akashiro:赤縁眼鏡のフェロモン兄さん
以上、いずれも友人談。
僕は「フェロモン兄さん」なんて単語使えませんwww
追加人物
桜井康太郎‐Kotaro Sakurai:両目2.0、都の幼馴染。活発。
お話は康太郎視点で行きます。
都と康太郎は高一で、神さんは高三です。
・・・・・・・・・・・・・・・
夏休みの終わり頃、近所で何度も妙な男を見た。そいつと都が歩いてる所も見た。・・・・・・・・手を繋いでるところも。
新学期、9月2日、昼休み。
先生が出て行くか行かないかぐらいの所で、俺は教室を飛び出した。急いでも仕方ないのかもしれないけれど、急いで都に確かめなきゃならないことがあるんだ。昨日は始業式の後、新学期の準備やら何やらでチャンスがなかったけど今日こそは。
都の行動パターンは完璧にインプットされてるから、今どこにいるかなんて考えるまでもない。月曜日はおばさん夜勤だった筈だから、都は今日弁当がなくて学食へ行くはず。学食で待ち伏せても良いんだけど見逃すリスクを考えるたら、都が自分の教室を出る前に捕まるのが確実だ。
「おーい、みや・・・。」
教室のドアをがらっと開けながら名前を呼ぶが、語尾は喉から出てこなかった。教室の空気はいつもと違って、昼時の賑やかさの中にどこか周囲を伺うような緊張感があった。確かに都はいた、想定通りだ。で、あいつもいた、予想外だ。いかにも俺らと毛色が違う感じのそいつは都の頭を撫でていた所だった。その手付きが何となく・・・むかつく。
「あ、こう・・・ちゃん。」
頭を撫でられて困ったような顔をしながら頬を紅く染めていた都がこっちを向いて俺を呼ぶ。・・・その、まずいところを見られたって感じのばつの悪い顔すんなよ。てか、ばつが悪いような事を昼間の学校ですんなよ!いや、夜でもだけど!都の頭に手を置いたそいつがこっちを振り返って薄く笑った。うわー、このイケメン腹立つんですけど。何か良く分かんないけどムカつく。
「あの、ここ一年の教室っすけど。」
「こっ、こうちゃんっ。」
歩み寄って、見上げて、その赤縁眼鏡の色男に吐き捨ててやった。都が慌てて俺を制止しようとするが動けないらしい。・・・うわー、頭撫でられて骨抜きの腰砕けかよ。弁当食ってる奴等がチラチラこっちを見てる。見るんじゃねぇ。こんなのに頭撫でられてる都を見るな。
「都から離れません?困ってるみたいなんで。」
「ふーん。」
初めて俺の言葉に反応した奴の右手が都の髪を梳きながら滑って行って、耳の裏を掠めて時、都の体がビクッと跳ねて、教室が息を飲んだ。この色男許せねぇ。猫をあやす時みたいに顎の下を擽りながら、そいつはまた口を開いた。
「こうちゃんがこう言ってるけど、どう?」
「え、あのっ、僕は・・・その・・・・・。」
「・・・・・。」
こうちゃんって呼ぶなよとか思う間もなく見るにも聞くにも耐えなくなった。そいつの手を払って割って入って都を庇う。都はまだぼーっとした顔して俺とそいつを交互に見てた。そんな都にも腹が立つけど、やっぱりこいつが一番ムカつく。見上げて、改めて睨みつけると、払った手をパタパタしながら俺を見下ろした。
「お前、面白いな。」
フッと一瞬凄く優しい笑顔で俺を見た。
・・・・・・え、わ、何これ。「見ちゃった」みたいな感じがして、赤縁眼鏡の奥の黒い瞳に吸い込まれるみたいに息が詰まって、身体の力が抜ける感じがした。思わず、崩れるみたいに後ずさって、都が座ってた椅子にぶつかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・!?
正気に戻って、ハッと息をつく。奴の表情はもう余裕の薄笑いに戻ってて、ムカつきが倍増する。ムカつくムカつくムカつく。自分にもムカついて唇を噛みながら都の手を取る。
「都、飯!」
足元が覚束無い都を気にする余裕もなく、そいつを突き飛ばすみたいにどかして、急いで教室を出た。都は何か言ってたみたいだったけど全然耳に入らなくて、自分の心臓が鳴るのがうるさくて、それを消すみたいに床を踏みしめて足音を鳴らしながら走った。
・・・すげーカッコ良かった。
ムカつく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大事なのは勢いです。
康太郎視点で辱められる黒ちゃんを書きたかったんだよ。
なかなか上手くいかねーな。
フェロモン兄さんってのが僕の中では初挑戦で、良い経験だった。
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