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気付いたら23歳(遠い目
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本来、高校生ミクリトで書こうと思っていた夢精話。
ちょっと、というか大分行き詰まったので断片をここに上げて降伏しようと思うのだ。
アマツカさん、東京来た時に色々知恵借りたのにすまん。
ちょっと王道過ぎて書ききれなかった。

当然ですが、性描写があります。
相変わらずの薄味っぷりですが宜しければ。




リトラーの肌はサラサラと滑らかで、体温は私よりも少しだけ高くて、薄くついた筋肉の弾力が触っていて心地良かった。

「やっ、ばかっ、くすぐったいっ。」

前を肌蹴たシャツから覗く薄い胸板に、周りより少し色が濃いだけの乳首が妙にいやらしく浮いていて、指先で優しく押し潰すと大袈裟に身体を震わせて、声を漏らす。

「リトラー、可愛い。」
「やっ、だっ、やめっ・・・。」

抵抗しようとして私の肩を押す手は力無く、むしろ誘っているようにさえ私には思えた。勿論、そんなことは勝手な妄想だと分かっているが高められた興奮にとっては些細なことでしかない。

顔を背けるリトラーの頬に、首筋に、鎖骨に、口付けていく。鎖骨には私が吸った跡が残った。彼を征服したような気持ちになって、ぞくりと背筋が震える。

「あっ・・・え?」

動きを止めた私を不思議そうに、そして怯えながら見上げるリトラー。呆けたような様子の彼の隙を突いて、口付ける。口を塞ぎ、歯茎をなぞり、舌を絡める。彼は息苦しそうに呻いた。

「んーっ・・・んっ、んっ・・っ。」

彼は私の舌を噛もうとはしなかった。積極的に応えることはしなかったが、徐々にキスに慣れ、私の唾液をぼんやりとした目をしながら受け入れていた。彼の手は既に私を押してはおらず、縋るように肩の辺りを握り締めて私の服に皺を作っていた。

キスをしたまま、彼を抱き締める。既に緩くズボンを押し上げていた彼のものが、布越しに私のものと当たった。一際大きく彼の身体が跳ね、それから不安げに私の方を見た。

私はその瞳に、確かな欲情の色を見た。

















夢精はしていなかった。

まだ時刻は朝の5時半だった。現実だったのは、興奮しきった私の頭と身体だけだった。親友との過ちが夢だったことに安心するよりも、半端なところで目が覚めてしまったことへの後悔が先に立った。

罪悪感はまだ感じなかった。夢の中でくらい彼を抱いてしまえたら良かったのにと思った。全て私の脳が作り出した幻想とは分かっているものの、手は彼の肌を覚えていたし、舌は彼の口の中を覚えていた。抱き締めた感触も、匂いも、声も、容易に思い出せた。

私は、初めて彼を思いながら自慰をした。


・・・・・・


私は何て軽率な人間なのだろう。いつもの通学路を、平気な顔で彼と一緒に歩ける自信がなくて、適当な理由を仕立てて早く家を出た。

学校でも、何かと理由をつけて彼と関わる時間を減らした。恐らくその日の午前中、彼と過ごした時間の短さ、話した言葉の少なさは、これまで16年間生きてきた中でもワースト5に入ると思う。

「どうしたんだよ。」

昼休みに問い詰められて、狼狽した。彼が口を開く度に覗く赤い舌から目が離せなかった。結局私は「何でもない」と全く何でもなさそうではない様子で言って彼を突き放してしまった。

「そう・・・か。」

彼は傷ついた表情をしていた。何か自分に落ち度があったかと探しているような顔をしていた。何かあるなら言ってくれという気持ち、何か重大なことを聞かされてしまいそうで怖いという気持ちの両方が表情から伺えた。

「お前は何も悪くない。」

この言葉が彼の気持ちを軽くすることはないと分かっていたけれど、言わずにはいられなかった。私は自分の軽率さを憎んだ。

「それなら、良い。しつこくして悪かった。」

それは彼らしくない表面だけの言葉だった。何も良くないことは明らかだったが、それでも彼が私の言葉を信じようとそういう態度を取っていることに胸が痛んだ。

その日から、私と彼は一緒に高校に行かなくなった。学校でもあまり話さなくなった。私が彼を避けていたのもあるし、彼もあまり私に近づいてこなくなった。
















男性同士がどのように繋がるのかということを知ってはいた。ただ、そこが排泄器官である以上、精神的な抵抗が強いのではないかというイメージを持っていたのだが、それは私の思い過ごしだったらしい。

押し込んだ指が彼の身体を開いていくことは堪らない精神的な充足をもたらしたし、私の頭も身体も今すぐ彼と繋がりたいと欲していた。

「やめっ、あっ、も、恥ずかしっ・・・あっ。」

体の中に私の指を感じるたびに、彼は真っ赤にした顔を振って嫌がった。それは体内を蹂躙される嫌悪感というより、羞恥心に近いものだった。彼は生理的に私を拒んではいない。その事実に身が震えた。

「んっ、んあっ・・。」

三本の指を彼の中から引き抜くと、彼は安堵の溜息を漏らした。痛い思いはさせたくない。だからじっくりと、少しずつ時間をかけて彼の身体を開いた。彼のものは萎えていなかった。後ろの穴と一緒に愛撫され、確実に快楽を感じている。

「リトラー、力を抜いて。」
「やだっ、やめろっ。」

まだ閉じずにいる彼の穴に、私のものをあてがう。力無く、懇願するように涙目で抵抗するリトラーを押さえつけ、ゆっくりと彼の中に入っていった。

「あっ・・・がっ・・あっ・・。」

声も出せないような圧迫感に必死で耐えている彼に口付けた。私のものを一番奥まで埋めていく。彼は縋るように私の首に腕を回した。 彼の中は暖かかった。彼を征服した達成感と、このまま彼を滅茶苦茶にしてしまいたいと思う性衝動で心が満ちた。

















初めての夢から一週間。
続きを見て、私は夢精をした。信じられないくらいの悦びと、あまりにも大きい罪悪感があった。初めて私は、学校をずる休みした。
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